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レポート2018.04.21「世界はもっと良くなる!」素晴らしい作品の数々がその思いを強く感じさせた「JIMOT CM REPUBLIC FINAL」

4月21日(土)、那覇市の波の上うみそら公園ビーチステージで、「JIMOT CM REPUBLIC FINAL」が行われました。

「JIMOT CM REPUBLIC」とは、全国46都道府県、沖縄41市町村、海外の3部門に分けて、CMを通して地元の魅力を伝える作品のコンペティション。

今回は、500もの応募作品の中から、各部門でグランプリを決めます。また、今年は国連で決まった「2030年までに世界をもっと良くする」という世界目標の「SDGs」17項目をテーマに取り入れた作品となっています。そのため、国連からニューヨーク国連本部広報局のジェフリー・ブレーズさんも審査員として参加しました。

海外部門は8作品の中から、教育をテーマとして子供たちが学校で学ぶ姿が描かれたネパールのCM「ネパールの子どもたちと学校」がグランプリに。

制作に携わったシャラド・ライさんは「大学院まで国が教育費を出してくれたことへの恩返しに、自分でネパールに学校を作った」と制作意図を披露。また、ライさんを支援した味の素ファウンデーションの栗脇啓さんは、「子供たちは1500mの標高を片道3時間かけて通学しています。自分も歩いてみましたが、無理でした」と、映像背景とともにネパールでの実体験を伝えました。

また、海外部門の審査員特別賞として、国連WFPの給食支援の運動を伝えるスリランカのCM「ニデルセン君の今」が選ばれました。

続いて、沖縄を除く「全国46都道府県」部門からは、ゲストで登壇した品川庄司・品川祐が出演した京都・京丹後市のCMがグランプリを獲得。

受賞したポイントは、街づくりに重点を置き、安心する街づくりというテーマが表現されていた点。発表直前に「京都は選ばれないだろうから…申し訳ない」と自虐的なコメントをしていた品川も、「えーーーっ!?」と驚きを隠せず、京都のCM制作者らと一緒に喜びを分かち合っていました。

最後、「沖縄県41市町村」部門からは与那原町(よなばるちょう)がグランプリに選ばれ、2年連続の受賞となりました。

今作は、440年続く綱引きとプロポーズがテーマ。賞を贈呈した沖縄国際映画祭実行委員会副委員長・安里繁信さんは、「CMのレベルが年々上がってきていますね。SDGsのテーマやプロセスを(選考ポイントとして)重要視しました」と選考理由を挙げました。

最後にジェフリーさんは「ニューヨークから来て良かった。一緒に世界が良くなるように変えていきましょう!」とアピールし、最後に全員で記念撮影をして幕を閉じました。