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レポート2018.04.21徳井が「お金払ってでも受けるべきビンタ」を体験!?「鯉のはなシアター」舞台挨拶

4月21日(土)、那覇市のよしもと沖縄花月で、地域発信型映画「鯉のはなシアター」の上映と舞台挨拶が行われました。

「鯉のはなシアター」は広島県広島市を舞台にした作品。経営難で閉館に追い込まれた映画館を経営する祖父、女優を夢見て上京したものの、行き詰まって帰郷した孫娘、閉館を聞きつけて現れた、映画館の経営を立て直そうとする不思議な男を軸に、随所随所に広島カープの歴史秘話を交えながらストーリーが展開していきます。

上映前に行われた舞台挨拶には、時川英之監督、不思議な男・徳澤役のチュートリアル・徳井義実、主人公・愛実を演じた矢作穂香さんが登壇しました。

時川監督は「ここ10年から15年くらいで、僕の知っている映画館が90、もしかしたら100館くらい閉館しているので、消えゆく映画館についても何か感じていただけるといいなと思っています。実はメインテーマでもあります」と映画を紹介しました。

撮影について聞かれた矢作さんは、「千葉出身なので、広島の訛りなど全く分からなくて大変でした。でも、広島に住んでいる友人に電話したり、撮影中も広島の人が多かったので、『これはどう言えばいいの?』って質問し続けて、最後は広島弁を身に付けて帰りました」と笑顔で話しました。

劇中、矢作さんが徳井をビンタするシーンの話題に。感想を聞かれた徳井は、「こんなかわいい子にビンタされるなんて、本来お金を払ってでも受けなきゃいけないことだと思うんですけど、ボケでビンタを食らう(芸人の)僕でも『もうこれ以上はない』と思えるほどの完璧なビンタでした。もう音なんか美し過ぎて、LINEの着信音にしたいくらい」と絶賛。

時川監督も「すごかったよね、あれ。全力でやってくれとは言ったけど、初回があまりにも全力だったから…。4テイク中の3テイクくらいからは『もう少し手加減してもいいよ!?』って言っちゃったり…」と、ここぞとばかりに暴露。そのやり取りに、会場からは笑いが起こっていました。

続いて、話題は広島カープに移ります。時川監督は「広島出身なので、物心ついた時から赤ヘルをかぶっているような育ち方でした」と前置きし、「カープのファンが盛り上がるシーンを撮った時、エキストラの皆さんに試合映像を見せたら、もう僕の指示関係なく盛り上がっちゃって」と、広島の人々のカープ熱にびっくりした様子。

それにつられて、徳井も「商店街で撮影した時、店のおっちゃんが『徳井君、これ持っていってくれ』ってカープの選手が1人ずつ描かれたレアなマッチを持ってきてくれました。僕は広島出身じゃないので、すごく申し訳なく思いました」と、自身もカープファンながら、そのアツさに恐縮してしまったようでした。

最後に時川監督は「しばらく広島の外に出ていて、6年くらい前に戻って再び広島に住み始めました。市内に川が6本流れているところがきれいだなと思えたり、大人になってから見えてきた魅力がたくさんあるので、できる限り再発見した魅力を入れました」とコメント。

そして、「広島の街の話、カープの話、ファンの方には喜んでもらえると思うし、野球が分からない方でも、カープが好きじゃなくても楽しんでもらえるように作りました。僕以外は、完成版をわずか何人しか見ていないほどの初出しなので、ぜひ楽しんで!」と挨拶を締めくくり、大きな拍手の中、舞台挨拶と上映会は終了しました。