レポート2018.04.19小倉を舞台にした競輪ドラマ『ガチ星』!競輪学校での軍隊のような特訓合宿はまさに“ガチ”
4月19日(木)、那覇市の桜坂劇場ホールBで映画『ガチ星』の舞台挨拶が行われました。主演の安部賢一さん、監督の江口カンさん、プロデューサーの森川幸治さんの3人が登壇し、作品に対する思いや現場でのエピソードなどを語ってくれました。
同作品は、2016年に、テレビ西日本で放送された、同名タイトルの連続ローカルドラマを再編集し、この5月に公開される劇場版。競輪発祥の地である福岡県小倉市を舞台に、根性無しの主人公が不器用にもがき苦しみながらも熱く生きていく物語です。
北九州出身の主人公、濱島浩司を演じた安部さんは同じ九州の大分県出身。劇中の全くダメな競輪選手とは対照的に、スマートかつ爽やかな印象の好青年です。「この映画のオーディションで選ばれなければ、役者を辞めるつもりでした」と、相当の覚悟で挑んだ意欲作。実際の競輪学校で特訓合宿を行った撮影には、「まるで軍隊の様にとでも言えるくらい大変でした」と、過酷な現場を振り返りました。「それでも、一番怖かったのは、監督でした(笑)」の一言に、会場は爆笑。
同じく九州・福岡県生まれの江口監督は、東京五輪招致映像のクリエイティブディレクターを務める等注目の若手クリエイターです。国内のフィルムコミッションの先駆けとなった小倉での撮影について江口監督は、「小倉では多くの映像が撮られて来ましたが、ほとんどが“小倉以外”を舞台にしたもので、いつかこの地で、小倉の物語を撮りたいと思っていました。しかも、競輪発祥の地という事実も重なり、ピタっとハマりました」と、充実感に満ちた笑顔で語ってくれました。
森川さんは、映画化にこぎつけるまでに紆余曲折あったと振り返ります。「元は監督と、ぜひ映画で!ということで始まった企画。テレビシリーズが終わった後も、様々な困難を乗り越えて、2年かけてようやく本来の目的が実現でき、本当に嬉しいです」と、どこかホっとした様な安堵の表情が印象的でした。
最後に、「良い映画かどうかの評価は、観ていただいた皆さんが決めるものです。ぜひ、SNS等でいいね!をたくさん押しまくって、この映画を育ててやって下さい(笑)」と、江口さんからの熱いメッセージで締めくくり、大きな拍手の中、終了しました。