レポート2018.04.21鶴橋康夫監督の“阿部寛愛”が炸裂! 『のみとり侍』上映は人生最大の幸せ!?
4月21日(土)、北谷町のミハマ7プレックスで特別招待作品『のみとり侍』が上映され、上映後の舞台挨拶に主演の阿部寛さん、鶴橋康夫監督が登壇しました。
30年ほど前に小松重男さんの短編集『蚤とり侍』に出会って以来、映画化を熱望し続けていたという鶴橋監督。原作のどういう点に魅力を感じたのかという質問に「基本的には不条理。生真面目すぎる性格が災いして、猫の“のみとり業”に左遷されたエリート藩士の悲哀は、現代に通じるものがある。僕もTV局のサラリーマンだったからわかりますが、現場で頑張っていた人間が、ある日突然、転勤で別の部署へ。そんな時は布団でむせび泣くしかないですよ」と語り、観客の共感を得ていました。
また、本作で阿部さんを主役に選んだ理由を問われると、「僕は、阿部さんの一番のファン。出演作は全て見ていますが、「ドラコン桜」くらいから才能と魅力が一段と開花しましたよね。本当に素晴らしい俳優。主人公はぜひ彼に演じて欲しかった」と熱弁。
その鶴橋監督の熱い思いに対して阿部さんが「この作品は、自分の原点にかえったような気持ちです。実はデビューしたばかりの頃、鶴橋監督の情熱や大きな愛情に触れる機会があり、いつか監督の作品に出演できるように頑張ろうと思ったんです」と返すなど、ふたりの相思相愛ぶりが伺えました。
さらに鶴橋監督は、ノーネクタイで現れた阿部さんとお揃いにするため、舞台挨拶直前にネクタイを外したというエピソードも披露。そして、「今日は奇跡のような日だ。ここに立っているのが不思議で、今までの人生で一番嬉しい!」 とヒートアップ。そのまま客席に直進し、「映画、どうだった?」と観客にマイクを向けるというハプニングも発生するなど、会場はほとばしる鶴橋監督の「阿部さん愛」と作品への情熱に圧倒されながらも、あたたかい空気に包まれました。