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レポート2018.04.22ボクシングの名伯楽・金城眞吉。教え子らの熱い思いがたっぷり詰まったドキュメンタリー作品が初上映

4月22日(日)、那覇市のてんぶすホールで『10カウントは聞かない~カンムリワシを育てた男~』の上映に先立ち、監督を務めた琉球放送アナウンサーの土方浄さん、ナレーションを担当したガレッジセール・川田、MCとして映画パーソナリティのコトブキツカサさんが登壇し、舞台挨拶が行われました。

この作品は、具志堅用高さんはじめ、数々のチャンピオンを沖縄から送り出し、沖縄ボクシング界の父と呼ばれたボクシングトレーナー・故金城眞吉さんの生涯に迫ったドキュメンタリー作品です。作品を撮ったきっかけについて、土方監督は「40人以上の日本チャンピオンを育て、沖縄をボクシング大国にした一番の功労者。取材相手として金城監督とは何度もお会いして、大変お世話になりました。これは金城監督のために作った作品です」と語りました。
川田も「僕はお会いしたことがなくて、ナレーションで映像を見ただけですが、監督の熱さがガンガンに伝わってきました」と圧倒された様子。土方さんは「下がるな、前へ。手数に制限はない。など人生の金言が出てくる」と言い、コトブキツカサさんも「技術だけでなく、心を教えているという感じがしました」と感想を述べました。

途中、金城監督の教え子である日高憲一さんが登壇し、監督の思い出を言葉につづります。「お前はヘタなんだからカッコつけるな、上手にやろうとするからうまくいかないんだ」と監督からよく言われたと話し、「カッコつけずに一つ一つ一生懸命やる」という、生きていく上で大切なことを教わったと語りました。
また「監督が亡くなったのは本当に悲しかった。だけど亡くなった後も監督と繋がっていたい、それが叶う方法が映画化だったんです」と続け、金城監督の法事の際に教え子一同でドキュメンタリー映画を作ろうと決めたことを明かしてくれました。そして「教え子一同のこの気持ちが、土方監督や吉本興業の力添えでこうやって作品となり、心からうれしいです」と感謝を述べました。

最後に土方監督から「育てられたチャンピオンの華々しい姿はよく見ると思いますが、この映画では、育てた人間の、派手さはなくともただそのまっすぐな、ひとりの人間の人生をじっくり見ていただきたいです」と力強く話し、舞台挨拶が終了しました。