レポート2018.04.21巨大台風並みの笑いの渦がホールを揺さぶった『吉本新喜劇全国ツアー2018』沖縄公演
4月21日(土)、沖縄市の沖縄市民会館で『吉本新喜劇全国ツアー2018』の公演が行われました。会場となった沖縄市民会館大ホールの席数は1500以上。そこへ多くの吉本新喜劇ファンが詰めかけ、立ち見も多数出るほどの盛況ぶりです。
今回、およそ9年ぶりとなる全国ツアーは、吉本新喜劇が来年3月1日に60周年を迎えるにあたり、小籔千豊、川畑泰史、すっちー、酒井藍の4座長が一堂に集結し、ホームグラウンドである関西を飛び出して、23都道府県で合計44公演を行うというもの。3月21日に初日公演が行われた広島県を皮切りに各地を巡り、今回の沖縄公演で11回目を迎えます。
会場の期待感が最高潮に高まるなか、いよいよ幕があがり現れたのは、架空の街、花月商店街のセット。そこへ大きな紙袋を抱えたカップルがうどん屋を訪れるところから新喜劇がスタートします。うどんを受け渡すカウンターから飛び出してきたすっちーが2人を出迎え、カップルとの掛け合いが始まった途端、この瞬間を「待ってました!」とばかりに嵐のような拍手と笑い声が会場中に響き渡ります。すっちーがアメ玉を観客席に投げ入れ始めると、文字通り、割れるような拍手がホール内で鳴り響き、大きな台風が来たかのごとく、建物が笑いのバイブレーションで震えるほどでした。
その後ストーリーが進行し、登場したのは出前から戻ってきた店員を演じる酒井藍と、うどん屋の主人、島田一の介。5人が繰り広げるボケとツッコミの応酬で、再び観客席に笑いの火がつきます。
続いて新たにうどん屋にやってきたのは、借金取立て人に扮した太田芳伸と松浦真也のコンビ。主人を怖がらせようと太田芳伸がシャドーボクシングを繰り出しますが、合わせて松浦が爪弾くギターのメロディは、どこかほんわかした楽曲。そして、恐喝を止めさせようと取立て人を説得し始めた酒井藍の奇妙な行動が、それまでとは違う種類の笑いの渦を巻き起こし、終始、会場は大爆笑の笑顔にあふれていました。
『吉本新喜劇全国ツアー2018』は、6月3日(日)の大阪・なんばグランド花月公演まで全国で開催中です。この続きは、ぜひ会場でお楽しみください!