4月21日(土)、那覇市のよしもと沖縄花月で地域発信型映画『ただいま！』の上映と舞台挨拶が行われました。

山口県下松市を舞台にしたこの作品。芸人の道をあきらめた主人公が地元に戻り、悪戦苦闘しながらも温かい人々と交流し、自分の居場所を見つけていくという物語です。上映後には舞台挨拶が行われ、渡辺熱監督、元木行哉さん、宮川たま子と、国井益雄下松市市長が登壇しました。

劇中では、漫才コンビの役を2人で演じた元木さんとたま子ですが、たくさんのエキストラを前に「初めて人前で漫才をしました」と元木さん。ぶっつけ本番だったという撮影を振り返りつつ「たま子ちゃんのつぶらな瞳を見ていると、そっちの方が緊張して…」と話すと、すかさずたま子が「私のことをずっといやらしい目で見ていた」と応酬し、冒頭から客席を笑いで包みます。

主人公を演じるうえで気をつけたこととして、元木さんは「市民と一緒に映画をつくるという、その意味を大事にしたいと思いました。これまでにも何度か下松市でロケをしていますが、みなさんとの触れ合いを通して下松市が第二の故郷と言えるぐらいになりました」と熱いコメント。
また、渡辺監督は「下松市を訪れるとみなさんが歓迎してくれます。人情豊かな街なので、市民の皆さんの思いやりが伝われば」と思いを語りました。

ロケで訪れた際に、下松市笠戸島特産のレモンを食べたという元木さんとたま子。「レモンを食べてキレイになった」と自信満々のたま子に「このキレイはレモンからきてるのか！」と元木さんが切り返す場面も。息のあったところを見せ、トークを盛り上げます。

また、鉄道車両をはじめとしたものづくりの街として知られる下松市。市の魅力を聞かれた国井市長は「笠戸島のレモンやヒラメのほか、自然も豊か。いらっしゃる際はぜひ『ただいま！』という気持ちで来てください」とPR。最後に渡辺監督が「下松市は人が温かい。作品を見て、ぜひみなさんの目で実際に確かめてほしい」と呼びかけ、和やかな舞台挨拶が幕を閉じました。

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