レポート2018.04.21男臭さと人間味溢れる古美術ミステリーに挑戦!『文福茶釜』舞台挨拶
4月21日(土)、那覇市の桜坂劇場ホールBにて、「TV DIRECTOR'S MOVIE『文福茶釜(ぶんぶくちゃがま)』」の上映と舞台挨拶が行われ、出演した駿河太郎さん、小芝風花さん、おかけんた、村上ショージ、星田英利、そして、大畑拓也監督が登壇しました。
本作は、関西を舞台に骨董品の“贋作作り”でひと儲けをたくらむ男たちの騙し合いを描いた古美術ミステリー。直木賞受賞作家・黒川博行氏の同名小説を映像化した作品です。
上映前に行われた舞台挨拶では、大畑監督、駿河さん、小芝さん、おかけんたがこぞって「本日は雨の中ありがとうございます」と挨拶。次にマイクを渡された村上も「本日は雨の中…」と挨拶するかと思いきや、突如お決まりのギャグ「ドゥーン!!」を披露し、会場を沸かせます。
ですが、すかさず隣の星田にマイクを渡してしまい、星田に「ショージさん、なんか面白いこと言って!」と煽られると、「なんや照明が眩しくて、僕ライト浴びたら面白いこと言えんのです…」と急に控えめになってしまい、みんなの大爆笑を誘いました。
主演の駿河さんは「原作が男っぽい作品なので人間味を出すことを意識して演じました。普段からいぶし銀を目指しているんですが、なかなかたどり着けなくて。監督に何度も確認しながら演じました」とコメント。
また、作品の見どころについてアートプロデューサーを務めたおかけんたが、時価総額1億円以上の美術品を集めて撮影を行ったことを話すと、村上は相当驚いた様子。さらに「そうですよ、若冲とかですから…」という言葉を聞くと、「それは知っとる!“じゃくちょう”やろ!」と大ボケ発言をかまし、会場は笑いの渦に包まれます。登壇者全員から「それはお坊さんの瀬戸内寂聴や!」と鋭い総ツッコミを入れられ、村上はタジタジの様子でした。
メガホンをとった大畑監督は「黒川さんの作品が好きで、ずっと映画にしたいと思っていました。男同士の熱い戦いが繰り広げられる中にヒロイン(小芝さん)をどうまぶすかが悩みどころでした」と映像化にあたっての苦労を告白。
そして、「原作に忠実に、黒川さんに怒られないように、そしてみんなに負けないように芝居をつけました。とにかくみんなで一生懸命作った映画です。今日は最後まで存分に楽しんでいって下さい!」と締めくくり、終始笑いと拍手に包まれた舞台挨拶は幕を閉じました。